オープニングムービーの後語り

はい。ということで今回文化祭でムービー制作を担当させて頂いた人が後語りをさせて頂きたいと思います。このページを開いている皆さん、わざわざ長い駄文を読んでくれてありがとうございます。

 

話の内容は大きく分けて5つあります。

①ストーリーができるまで(脚本)

②撮影

③編集

④ムービーにおける小ネタ

⑤どうしたら面白いムービーが出来るかの考察

ちなみに僕は他にもいろんな仕事を引き受け(そしてかなりきつくなって投げだし)ましたが、その話は後にして、ここではオープニングムービーの話だけしたいと思います。他の話も後輩達の役に立つようなことは残していきたいと思います。

 

 

①ストーリーができるまで(脚本)

スマホのメモアプリを見てみると、最初のムービーについてのメモが2017/10/22と書かれていて、これはこのメモを最後に更新した日付であることから遅くても2017/10/22には構想を練り始めていたと思われます。そんな前からやってるのにあの出来かよ・・・って思うかもしれませんが・・・。

というか、今年度の文化祭のテーマが「歯車」と発表されたその日からちょいちょい考えていたと思います。僕の所属する委員会の委員長は(みなさんご存じだとは思いますが)とても優秀で、昨年度のムービーもぎりぎりに完成していたことを見ていたから、僕に「テーマが発表されたらすぐに取りかかれ」と指示してくれたと記憶しています。この時期に指示してくれて前夜祭当日の13時とかにできあがるのですからまあ委員長がいなかったらどうなっていたか恐ろしい限りですね。とても感謝しています。

さて、構想ですが、昨年度もテーマ「宇宙」とムービーが結びついていたことから、僕も「歯車」を連想させる何かを取り入れなければ行けない気がしてしまったのですが・・・そこで父親に相談すると、「シュタインズ・ゲート」というアニメを勧められました。ここで世界線が変動しました(笑)。歯車が登場するこのアニメを見たことで歯車、時計、そしてタイムリープなど、完成作品に絡む要素がたくさん生まれました。その後、実際にムービーに出演してくれた委員会のメンバーの何人かとシナリオを構成していきました。ここでは、「卒業式で後悔を回想した主人公がタイムリープして文化祭をやり直す」くらいの構想ができあがっていたと思います。ちなみにこの時点で12月とかだったと思います。

しかし、構想ができたとは言っても、ちょうどこの時期、11月から1月くらいまで、いわゆるスランプに陥り、勉強に手がつかず、撮影も始めることが出来ませんでした。しかし、3月のはじめの卒業式で、そこでしか撮影できないシーンを取らなければいけない状況になり、半ば強制的に立ち直ったという感じです。

どんな撮影をしたかは②で話します。

その後春休みに7割程度(タイムリープ前までの流れまで)のシナリオが完成し、ほとんどシナリオが完成したのはGW明けの月曜日とかだったと思います。この頃にはどの曲を使いどの部分でどのシーンを流すかなども決まっていきました。(結局これも変更はありましたが・・・)

まあまとめてしまうと、ストーリーに関しては、10月からやってるとは言いましたが・・・厳密には12月に大枠、春休みとGWで詰めていったと言った方が正確だとは思います。

 

②撮影

今回のムービーでは、陰の立役者が2人いて、一応監督的な立場の僕と、もう1人、写真部でカメラ担当だった人がいます。彼には卒業式の日の撮影をしようとなったときに、ちょうど別のことで交流があったので頼みました。

これは個人的な気持ちなのですが、僕は映画部の人に作るのを断ってまでムービーを引き受けてしまったので、なんとなく「やっぱり撮影機材を使いたいから手伝ってくれ」とは言いたくありませんでした。ずるい感じがしてしまったので。それに映画部は演劇部とのコラボがあり、単純に忙しそうだったというのもあります。

ということで写真部のカメラマンに撮影を手伝って貰いました。彼は彼で別の委員会で忙しそうだったので迷惑掛けてごめんなさいという感じでした。彼がいなかったら完成していないので、とても感謝しています。

撮影は、10回くらい行われて、その度に出演者とカメラマンの時間を大量に奪ってしまい、もっと効率よくできなかったのかなーと反省しています。また、教室を使うために静かにして貰ったり、どいてもらったり・・・と、多くの人の協力がなければ完成しなかったのでこれもまたとても感謝しています。

そして、後輩が知っておいて欲しいのは、特に普段開いていないところを長時間利用した撮影というのはかなり手回しが大変だと言うことです。倉庫だったり、体育館だったり・・・校舎でさえも走るシーンなどは大変です。その場所を管理している団体への許可を取ったり、出演者に必要なものを連絡したり、全員の日程を合わせたり・・・。肖像権の問題を考えると出演者以外の人物の顔が見えてしまうのは良くないので、誰もいないところで撮影すべきである一方、文化祭直前期にそのような誰もいないときがあるのか・・・ということで、なるべく早く先生の理解を得て、早く撮影すべきだと思います。正直この「先生の許可と理解を得る」ところでかなり精神的にやられました・・・。

また、これは結果的に盛り上がったので何とも言えませんが、校舎には(当然ですが)文化祭の前には装飾が施されます。これらの完成を待つと当然撮影できるのも完成するのも前日とか当日になります。たしかにムービーで装飾があると場が盛り上がりますが、こちら側の負担が半端ないことになるので、撮影方法などを上手く考えてなるべくいつでも撮影できるようにすべきだと思いました。

 

③編集

僕はAviutlという編集ソフトに拡張プラグインを導入したものを使いました。まあ曲や効果音を入れたり、字幕をつけただけなので。(嘘です。本当は色調補正、シーンチェンジ、色ズレなどのエフェクト、テキストを豪華にするためのアニメーション効果、などなど、いろいろやりました。)編集は4~50時間は少なくともかかってるとは思います。

後輩向けに言っておくと、Aviutlで事足ります。ですがこういうムービー作る予定がある人達は少なくともWindous Movie メーカーはおすすめしません。あまり後者を使ったことがないので大きな事は言えませんが機能が少ないです。Aviutlは使ってる人も多いので調べれば色々出てくるので頑張ってください。

また、今回セリフを入れなかったのは、どうしても素人の演技になってしまうことを恐れたためなのですが、逆にあまりにも無音の部分を作りすぎると、見る側が機材の不調かなと思ってしまうというということがあったので、効果音を少しでも入れた方が良いかなと思いました。

 

④ムービーにおける小ネタ

・最初の曲がけものフレンズの単調アレンジになっていて、しかも自分で録音した

・60分授業への皮肉を入れている

・最初のLINEのいじめのシーンで名前が田所、木村、三浦などになっている

・夢から覚めるシーンは主人公役の人の自室

・変な被り物は2500円くらいした。高い。

・日付が20180406になるところはシュタゲのパロディ

タイムリープ前後でモノクロかそうでないかという差がある

・明後日までの提出物の中にアカンサスがある

まあこれらはただの自己満足ですが・・・

 

⑤どうしたら面白いムービーが出来るかの考察

まず、盛り上がるためには盛り上がる曲が必須です。

盛り上がる曲の条件は、主に、有名で、明るい曲か、の2点だと思います。そして、文化祭のテーマからムービーの大まかな内容を決めたらすぐに曲を選びましょう。曲のフレーズごとにシーンを変えていくと、見る側は疾走感を感じることが出来ます。また、曲を決めることでどのくらい撮影する必要があるのかも見えてきます。ここは僕が後回しにしてかなり後悔しました。もっと早く決めておけば効率よく撮影できたなと。

そして、ムービーにはところどころに面白いシーンをいれるべきですが、基本的には見る側が偏差値30でも分かる笑い、を狙っていくべきです。これは冗談ではなくて、本番では機材の不調などで上手く上映できない可能性も考えると、あまりに作り込まれていても見る側は分からないというちゃんとした理由があります。こう考えると、「女装」と「ムービーの終わりを現実とつなげる」という2点がかなりよかったと思います。これらはとてもシンプルな笑いや盛り上がりを呼ぶことが出来ます。

まとめると、テーマ→大筋→曲→細部の順で決めていき、わかりやすいおもしろさをスパイスとして加える。これが大切かなと思いました。これはあくまで一例なので、むしろ新たなムービー論を展開していくのもありだとおもいます。というかそれのほうが面白そう。

 

とまあこんな感じで後語りをさせていただきました。3500字以上もある割には中身は薄いかもしれませんが読んで頂きありがとうございました。後輩の皆さんも文化祭頑張ってください!

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